集客には3つの種類がある。

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新規だけに頼らず、“3方向の集客”でサロンを強くする。

「集客が課題です」
多くのサロンオーナーさんが口を揃えて言う言葉です。

でも、ちょっと考えてみてください。
“集客”って本当に「新規客を増やすこと」だけでしょうか?

実は、集客には3つの種類があります。
1️⃣ 新規集客
2️⃣ 休眠客の掘り起こし
3️⃣ 非稼働客の来店促進

多くのサロンが1️⃣だけに集中してしまい、
2️⃣と3️⃣の“見えない資産”を取りこぼしています。

今日はこの3つの集客の違いと、
それぞれをどう活かせばサロンの顧客数を伸ばせるのかをお伝えします。


■ ①「新規集客」=サロンの入口を広げる

これは誰もが一番意識している集客。
ホットペッパー・Instagram・Google・チラシなどを使って、
「まだサロンを知らない人」に来てもらう方法です。

確かに新規集客は大切です。
でも、新規だけを追い続けるのは、
常に“走り続ける経営”になってしまいます。

広告費をかけても、来月にはまたゼロから。
そんな繰り返しで疲れてしまう方も多いのではないでしょうか?

新規集客は、サロンの“入口”。
ただし、“基盤”ではありません。
基盤を支えるのは、次の2つの集客です。


■ ②「休眠客を戻す集客」=最も効率がいい“再会集客”

「以前通っていたけど、最近見ていないお客様」
これが“休眠客”です。

この層が実は、最も“成果が出やすい”お客様。
理由はシンプルで、すでにあなたを知っているからです。

信頼関係の土台があるため、
再来までのハードルが新規よりも圧倒的に低い。

しかも、コストはほぼゼロ。
DMやLINE1通で来店に繋がることもあります。

たとえば、こんなメッセージ。

「〇〇様、お元気ですか?
季節の変わり目でお肌の状態が変わりやすい時期ですね。
最近お会いしていないので、気になってメッセージしました☺️
今月はお久しぶり特典として、再来の方に〇〇プレゼントしています。」

たったこれだけでも、反応が返ってきます。
大切なのは“売り込み”ではなく、“思い出してもらうこと”。

お客様の中で「また行きたいな」という気持ちは必ずある。
でも、日常の忙しさに流されて忘れているだけなんです。

あなたの一言で、そのスイッチを再び入れることができます。


■ ③「非稼働客へのアプローチ」=“忘れられかけている常連さん”を救う

“非稼働客”とは、「定期的に来ていたけど、最近来ていないお客様」。
休眠客との違いは、「まだつながりがあるけど、来店ペースが落ちている」こと。

この層にこそ、“ひと声かけ”が効果的です。

たとえば、
・回数券を持っているのに残り回数を使っていない
・3ヶ月以上空いている
・予約アプリを開いていない

こういう方には、放っておくとそのまま離れてしまうリスクがあります。

「〇〇様、前回の施術から少しお時間が経ちましたね☺️
お身体やお肌の調子はいかがですか?
次回は状態を見ながら、より効果的なメンテナンスをご提案しますね✨」

こうした“気遣いメッセージ”を定期的に送ることで、
「覚えてくれていた」「気にかけてくれて嬉しい」と感じてもらえます。

サロンは“人と人”の関係です。
お客様が離れる最大の理由は、「嫌いになった」ではなく、
「ただ忘れられていた」こと。

あなたのひと声が、その関係を再び繋ぎ直します。


■ 新規だけを追うサロンと、3方向集客をしているサロンの違い

新規だけを追うサロンは、
常に“数字に追われる経営”になります。

一方で、3方向から集客しているサロンは、
“安定して数字を積み上げる経営”になります。

・新規 → 新しい風を入れる
・休眠 → 眠っている資産を掘り起こす
・非稼働 → つながりを再活性化する

これらをバランスよく回していくことで、
新規に頼らなくても「安定的な顧客ベース」が作れます。


■ 今日からできる3ステップ

1️⃣ まずは顧客リストを整理
「新規」「休眠」「非稼働」に分けて見える化してみましょう。

2️⃣ それぞれに“アプローチの型”を用意
・新規 → 投稿・キャンペーン
・休眠 → 思い出してもらうDM
・非稼働 → 近況伺い・リマインド連絡

3️⃣ 毎月のスケジュールに組み込む
「今月は休眠客へのDM月間」などテーマを決めると、継続しやすくなります。


■ 最後に:集客の本質は「人との再接点」

サロン経営の本質は、数字ではなく“ご縁”です。
一度ご縁のあったお客様と、
どれだけ長く・深く関係を築けるかが、
本当の意味での「集客力」。

新しいお客様を追い続けるだけではなく、
“過去のお客様”と“少し離れかけたお客様”に
もう一度声をかけてみてください。

そこには、あなたがまだ気づいていない「宝」が眠っています。